毎日モザイク

White Room Layout Works

2008-02-26T16:08:22+09:00 [Tue]
--> [遺跡]

パキッ!

パキッ! っていったよorz。

今朝、時間が開いたので、久々にギターをマジマジと見たら、ネックが禿しく順ゾリしてました。どのくらい禿しいかというと、1Fと22Fを押さえて、真ん中付近で2mm以上空いているという絶望的な順ゾリ。急に反るわけじゃないので、たまにはマジマジと見ないと、知らぬ間にこんなことに……。

アジャスタブルロッドを調整するのです。

ギュウギュウに締め上げて……。ウソウソ……。教科書どおり、1/4回転ずつ回しては様子見を繰り返し、奥に当たった感触が来たので止めました。これ以上やると捩じ切っちゃう……。そこまでで、ほとんどいい塩梅ではあるのですが、それでも中間付近で1mm弱空いています。これ以上は面倒くさいのでショップに持ち込むのです。

リペア方面でもかなり著名なショップに持ち込みました。

店員さん。ネックを外して(ボディ側で調整するタイプな上、調整用の穴もないタイプ(っていうか、ピックガードもない)なので、いちいち外さないといけない)締め込み……。もう回らない……。ワッシャかなんか噛ませてやれば調整できそうだから、1週間程度のお預かりになります。とか言いながら外したネックを止めていきます。

ちゃんとネジの長さを確認してるな。

と思いながら見てたら……、

パキッ!

あぁ……(デンキネコふう)。

著名なショップの店員さんは、確認しながら、間違えていたのでした……。

持っていったTomAnderson(現行の「本物」じゃなく、90年頃PGMさんあたりで作っていたらしい日本製の奴)は、ヒールがカットしてあって、ジョイントプレートのところが斜めってます。そのため、対角で2本が同じ長さ、深い側が5mm長く、浅い側が5mm程度短いビスで止めてあります。それの長い方と短い方を間違えて、奥にあたってるぅ……。って言ってるのを無視して締め切ってしまったのでした……。あう……。

確認してると思ったのに……。あう……。

奥に当たった上、指板側に貫通してしまったのでした。パキッ!

メイプル(バーズアイですよ。へへ)なので、綺麗に割れましたorz。目に沿って指板面で1cmくらいかな……。

1965のストラト、ニアミントじゃなくて良かったです(持ってませんけど(w)。)ね。

ボルトオンネックって、ヒールカットしてあったりするとネジの長さが違う奴が結構あるから気をつけた方がいいですよ。って言ったら、店員さんは、

「TomAndersonは初めてで……。」

いや……。TomAndersonに限らず、ヒールがネックと平行じゃないタイプのやつは割とこういう作りなんですよ……。

ネックの捩れを見て(捩れは見られる)、「ソフトメイプルのワンピースは歪みやすいんですよね」って言った時点で気がつくべきだったかも……。普通のハードメイプルのバーズアイですって……。バーズアイのソフトメイプルだと逆に珍しいんじゃなかろうか……。

ってことで、ネック調整だけのはずが、割れ補修&塗装割れ補修が追加され、預かりが2週間になるというので、ついでだからフレットすり合わせもお願いしてきました。作業するのは工場の人なので、著名なショップだし、割れもタッチアップも目立たないように仕上げてくれることでしょう……。

 

で、店員さんの言う通り(ソフトじゃないですけど)、ワンピースネックの杢ものは変形しやすいです。あと、パーフェローとかの、いわゆる特殊材も変形しやすいようです。

バーズアイメイプルワンピースネックは、マジ、見た目優先。っていうか、見た目だけのものだと思います。もちろん、見た目で選んだんだし(w。約18年使用で、バーズアイワンピースらしく歪みました。安定性を考えたら、普通のメイプルに貼りメイプル式にバーズアイを使った方がいいんだと思います。でも、客に見せる仕事じゃないので、グリップ側のバーズアイが萌えるんですけどね(w。もし、客に見せる仕事であったとしても、フィンガーボードなんか俺しか見てないっていうのもありますが……。

昨今の特殊材仕様のギターは、レスポールみたいなラミネートタイプより、銘木合板みたいに、化粧板として使っているものが増え、お値段も特殊材仕様としては驚くほど安いです(BCRichのエキゾチックウッドみたいなやつ)。どのみち、カーリーコアなんかは割れやすいし、フレイムメイプルなんかは全部ソフトメイプル。バリ虎呼ばわりされる、ものすごいカーリーメイプルもたいていソフトメイプル(ハードメイプルのカーリーはバーストみたいな感じにあっさりしか出ないみたいです)。所詮見ためのためのものです(その見た目が重要なわけですが)。

このへんの特殊材は、たとえば、takamineのカーリーコアものとか、オペーションのセカンドブランドのカーリーコアもの(単板仕様の1/4程度で買える)。BCRichのカーリーコアものとかみたいに、補修時に、もう一回くらいサンディングが効く程度の厚みのツキ板が無難なんだろうな。と思います。

もちろん、こんなバーズアイ(手元になくなっているので画像なし)、今時新品買ったら幾らするやら……。な代物(90年当時は、本家TomAndersonの1/3程度のお値段でしたが)なので、さらに歪んだら、削ってでも生かそうと思いますけど(w。