ヴィンテージエフェクター(笑)
TomAndersonタンを修理に出したので、ケースのポケットに入っていたエフェクタを出しました。
トレーニングアンプでやるときに寂しいから使ってたんですが、それ以外はチョッケルこそ漢と思って早二十年。なんで20年かというと、それまでは1volのアンプだったので、チョッケルはいいとしても、フルテンはさすがに世間の迷惑ということで、マスターボリューム付きのアンプを買って以降ということで……。
で、画像は、MaxonのST-9。IbanezのほうがMaxonのOEMですからTS-9の本家。TS-9のほうが有名みたいだし、ブツも多いみたいですから、売れなかったんでしょうね(w。(銘板はボードに貼った時に、両面テープと一緒に剥がれました)
昨今の価格を見てブッたまげました。
高いところだと10万オーバー。普通クラスで5万前後。出た当時に新品で買った身としては、アフォとしか思えません(w。
大幅に桁違いですが、プリCBSのフェンダーとか、バーストとかを新品で買った人が、何も知らずに捨て値で売った話に実感が持てました。だいぶ。桁が違いますけど。
ここらへんでは、日本でチューブスクリーマーが出たのは、TS-10が発売された86年であると書かれていますが、これを買ったのは、忘れもしない高校3年の秋ですから、1983年。確か新製品だったような……。間違ってますよ。って教えてあげたいけど面倒くさいからチラ裏。
たぶん、出てたのが忘れられるほど売れなかったんだと思います。だいたい、古い安物で価格高騰するものって、発売当時はまったく売れなかったものが再評価され、楽器屋とか雑誌とかが煽り、転売ヤーが吊り上げっていうのがパターンなので、ほんとに売れなかったんだと思います。俺もものすごく買いたくなかったくらいだし(w。
なんで買ったかというと、文化祭(笑)で、オフコースのコピーをやるっていうんで、当時持ってた、同じくMaxonのD&S初期型(今でも持ってますけど)を持ってって、AriaProII TS400→MaxonD&S→アンプっていう構成で楽しく弾いてたら、他の皆さんからありえない音だって言われたのですよ……。それで、いやいやながら、歌い手の人と一緒に楽器屋に行って、D&Sのアフォみたいな歪みが気に入っていた俺は、温い歪みが耐えられなかったんですが、これだよ、これ。ってことで、仕方なくST-9を買って、その年以外ほとんど使って無かったわけです。
ヘビメタ系の人たちには、やっぱり、「なに? その温い音」って言われましたね。俺もそう思いました。だいたい、DimazioのSuperDistosionのコピーのPUが付いてたくらいですから(カタログにSuperDistotion(本物)との周波数特性の比較が自慢げに載ってた。今考えると、恐ろしい時代です。パクリを誇ってるわけですから(w。)、歪ませてなんぼな体だったので、激しく温いものでした。
そんなクソ温い歪みエフェクターが、20年以上たってブースターとしてもて囃され、ヴィンテージエフェクター(笑)などと呼ばれるようになろうとは、合間合間にマイケルシェンカーとかのリフをやって、「ウルセー、静にしてろ」と、罵声を浴びた頃には思いもしませんでした。
ついでにD&S初期型もググってみたら、1万円〜2万円くらい。楽器屋恐るべし……。
さらについでに、Ibanezっていうと、昨今は速弾き厨御用達ふうなイメージですが、当時はもう、オフコース厨御用達なイメージで、ヘビメタ厨には見向きもされませんでした。時代は変わるんだなぁ……。白髪だらけになるわけだ(w。
読み返してみたら、Maxonネタは前にも書いたような気がしてきた……。
まぁ、年寄りは同じ話を繰り返すもんだってことで、このまま(w。